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ゆめげんクリニック・プロジェクト

メールマガジン 創刊号 Vol.1

━━☆ 夢現 ☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ゆめげんクリニック・プロジェクト メールマガジン 創刊号 Vol.1

http://jin-i.com/yumegen

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みなさま、こんにちは。

ゆめげんクリニック・プロジェクト事務局の中山です。

本メールマガジンは、「ゆめげんクリニック・プロジェクト」の

ホームページまたはメルマガポータルサイト「まぐまぐ」から

ご登録いただいたみなさま及びパートナー企業・医療機関のみなさま、

そして、当法人事務局スタッフが名刺交換させていただいたみなさまに

お送りしている情報メールマガジンです。

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● もくじ

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【1】メールマガジンの発行にあたり

【2】今月のテーマ:感染症ってなに?

【3】ゆめげんドア

● 編集後記

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【1】メールマガジンの発行にあたり

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みなさま、はじめまして。

ゆめげんプロジェクトのメルマガを購読いただき、

どうもありがとうございます。

このメルマガでは、

ゆめげんクリニック開業までの道のりや、

皆さんと共有したい医療の内容を

お伝えしていきたいと思っています。

今後、予定している主な内容は、以下のとおりです。

1)開業までの道のり

2)ロンドン大学 衛生熱帯医学部の研究について

3)感染症

4)熱帯医学、

5)旅行医学

6)ホメオパシー、代替医療

7)家庭医療

発行していく中で皆さんのご意見を頂きながら、より発展できればと

思っていますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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【2】今月のテーマ:感染症ってなに?

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今回のテーマは「感染症」です。

感染症というと、皆さんは何を連想されるでしょうか?

そうですね!

「細菌やウィルスなど(これを病原微生物といいます)が人の体に入り、

増えることに対して、人がそれを排除しようとしておこる状態・症状」

のことを言います。

感染症には必ずウィルスが関与しているので、その治療法として

これを積極的になくしたり、あるいは減らしたりしようと

治療方法が開発されてきましたが、その歴史は意外と浅いのです。

一般細菌感染症に効く抗菌薬は

1929年にフレミング(1885〜1955:イギリス)によるペニシリンの発見、

1935年のドマンク(1885〜1964、ドイツ)によるサルファ薬の発見、

が一番古いものです。

ペニシリンは1940年代に実際に使われるようになったので、

抗菌薬の歴史はまだほんの70年ほどなんですね。

■ 現在の感染症の問題点

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それ以来、抗菌薬のめざましい進歩、発展で

感染症の治療は簡単になってきました。

例えば、以前は死因の上位にあった結核も

この抗菌薬によって減りました。

でも、現代医療の問題の中で、感染症の占める割合は

相変わらず高い状況で す。

それは、次の3つが主な原因です。

1)抗菌薬を使うことによって、多剤耐性菌が増えたこと

(=抗菌薬が効かない菌の出現)

2)免疫の弱い患者さんが毒性の弱い感染症になることが増加

3)新しい感染症の出現

耐性菌は、抗菌薬が効かない細菌のことです。一番有名なのがMRSA

(「メチシリン耐性黄色ブドウ球菌」の略)ですね。

普段は簡単に抗菌薬で退治できる細菌が、

その抗菌薬に抵抗力を持ってしまった菌のことを「耐性菌」といいます。

また、免疫が弱っていらっしゃる高齢者の方などにおいては、

普段は病気を起こさないような弱い病原体が

重篤な感染症を起こすようになってきました。

新しい感染症は、

・ウェストナイルウィルス、

・SARS(サーズ、重症急性呼吸器症候群)

などです。

これらの感染症はウィルスが原因なので、抗菌薬は効きません。

予防のためのワクチン開発までは時間がかかりますし、

一度感染すると重症化することが多いので、心配されています。

このように感染症は変化していく傾向がありますので、

私はしっかりと情報を得ながら、感染症に対応していかなくてはならないと、

気持ちを引き締めて治療対策にあたっています。

■ 最近の麻疹の流行

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ここまで少し怖いお話を書きましたが、

感染症はこのような特別な病気ばかりではありません。

風邪、インフルエンザ、中耳炎、はしか、肺炎、膀胱炎、なども感染症です。

こういった名前は身近なものとして感じられる方も多いでしょう。

昨年と今年は、麻疹(はしか)が流行して、大きなニュースになりましたね。

麻疹は身近な感染症ですが、最近は随分減ってきていました。

流行の原因は、1歳の時の麻疹ワクチン(予防接種)を受ける子供の割合が

上昇し、麻疹に感染している子供(大人も)が減少したため、

1)これまでであれば麻疹ワクチンを受けていない場合、

早い時期に麻疹にかかっていたはずの人に感染しなくなり、

2)また、ワクチンを受けても麻疹に対する免疫が身につかなかった人

(1〜5%存在します)も、以前であれば接種後早期に麻疹になっていた

はずが、感染しないですむという現象が起こってくるようになったからです。

このようにワクチンを受けた人が多くなると、

・麻疹に対して免疫を持たない人であっても麻疹にかからないままでいる、

・過去に麻疹ワクチンを受けて免疫のある人でも、

その後に麻疹ウィルスにふれる機会が減ったために、

免疫増強効果の機会がなくなり、

麻疹に対する免疫が減ってしまった人が一部出てきた、

などの現象が見られ、今回の大人(主に20歳代)の流行につながりました。

皆さんの「麻疹(はしか)」のイメージはどんなものでしょうか?

実は、合併症(肺炎、腸炎、脳炎など)の多い病気なのです!

2000年に大阪で麻疹が流行した時の調査によると、

30%以上の人に合併症が起こったそうです。

今回も脳炎になってしまった患者さんがいたそうです。

また、世界では途上国を中心に毎年2000万人が麻疹を発症し、

2005年には34.5万人が亡くなっていると推計されています。

このように麻疹は重篤な合併症が起こりやすい感染症ですが、

ワクチンによって予防することができます。

欧米諸国やオーストラリア、韓国等の国々は、

麻疹ワクチンを2回以上接種する体制を作ったことによって、

既に国内からの麻疹ウィルスの排除に成功しているそうです。

(下の3段階目、排除期)

実は、日本は先進国の中では、はしかの多い国なのですね・・・

WHOははしかの撲滅に向けて、その進行状況を3段階に分けていますが、

日本はまだ1段階目(制圧期)です。

日本でもはしか撲滅を目指して、今年からはしかの予防接種を

これまでの1回から2回にすることになりました。

ご参考までにWHO(世界保健機関)が区分している

麻疹排除に向かう段階をあげます。

+第1段階:「制圧期」

麻疹は日常。麻疹患者の発生、死亡の減少を目指す時期

+第2段階:「集団発生予防期」

全体の発生が少なくなり、集団発生を予防している時期

+第3段階:「排除期」

国内での感染がほぼ0になっている時期

第3段階の国々では、麻疹を排除するために

国家的な取り組みがなされてきました。

日本もワクチンが2回になります。

これによって近い将来、日本も麻疹がない国になるといいですね!

以上、今回は、

1)現在の感染症の問題点

、

2)最近の麻疹の流行

についてでした。

麻疹についてもっと詳しく知りたい!という方は、

下の「ゆめげんドア」に載っているHPもご参考にしてください。

秋も深まり、寒い日もありますね。

皆様、お体に気をつけてお過ごしくださいね。(くに)

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【3】ゆめげんドア

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今月のテーマについて更に詳しく知りたい方は、

次のウェブサイトをご参考にしてください。

■ 厚生労働省 麻疹についての質問とその答え:

麻疹の特長と今回の流行について説明されています。

http://www.mhlw.go.jp/qa/kenkou/hashika/index.html

■ メルクマニュアル 麻疹について:病気についての説明です。

http://mmh.banyu.co.jp/mmhe2j/sec23/ch273/ch273f.html

■ WHO(世界保健機関)世界の麻疹の流れ、傾向が載っています(英語)。

http://www.who.int/mediacentre/factsheets/fs286/en/

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● 編集後記:ありがとうございました ☆

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ゆめげんクリニック・プロジェクトのメールマガジン創刊号を

お読みいただき、ありがとうございました。

今、プロジェクト事務局の二人は、クリニック開業準備の一環として

イギリスに滞在しながら熱帯医学や人材育成、経営について勉強しています。

そのため、プロジェクトの進捗とは言っても、どちらかというと

知識的な話題の方が多くなってしまうかもしれません。

でも、日本の眼科クリニックの経営にも従事していますので、

みなさまにお役に立てそうな内容がありましたら、

その中からもご紹介していきたいと思っております。

今後とも末永くご愛読いただきますよう、よろしくお願いいたします。

次号は、11月26日発行、テーマは「熱帯医学:マラリア」の予定です。

どうぞお楽しみに!(よし)

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『ゆめげんクリニック・プロジェクト メールマガジン』

発行者:ゆめげんクリニック・プロジェクト事務局

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