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ゆめげんクリニック・プロジェクト

メールマガジンVol.14

【私たちの医療について夢を語り、その夢を実現していくメルマガ】
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■◆ ゆめげんクリニック・プロジェクト メールマガジン
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Vol.14 [2008年9月22日発行] http://jin-i.com/yumegen

● もくじ
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【1】はじめに

【2】中山久仁子のコラム『照千一隅の医療をめざして』

〜さまざまな治療の可能性〜

【3】ゆめげんドア

【4】今月のイチオシ!医療・経営レポート

● 編集後記

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みなさま、こんにちは。
ゆめげんクリニック・プロジェクト事務局の中山です。

本メールマガジンは、「ゆめげんクリニック・プロジェクト」の
ホームページまたはメルマガポータルサイト「まぐまぐ」から
ご登録いただいたみなさま及びパートナー企業・医療機関のみなさま、
そして、当法人事務局スタッフが名刺交換させていただいたみなさまに
お送りしている情報メールマガジンです。

● ゆめげんプロジェクト事務局スタッフ・プロフィール
http://jin-i.com/yumegen/staff

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【1】はじめに
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先日、初めてホメオパシーのレメディを使ってみました。

シェービングのあと、カミソリ負けで皮膚が感染し、
いつも膿瘍(のうよう)が数個できてしまっていたからです。

これまで抗菌薬の軟膏を塗ったり、数種類を内服してきましたが、
全く効果なし。

そこで、最近、ホメオパシーの病院に臨床実習に行き始めた
妻に相談し、勧められたものを服用してみて約1週間。

「シェービング後がきれいな状態を見たのは久しぶり」

という状態に。

この数年間の密かな悩みが解決し、
これには正直、感動しています。

それにしても、なぜ効いたのだろう・・・
本当に不思議です。

このように薬を飲んでもなかなか良くならないのに
何か他の治療をしてみたら治ったという経験を持つ方は
案外多くいらっしゃるのではないでしょうか。

今回のコラムはそんなお話です。

最後までお読みいただけると幸いです。

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【2】中山久仁子のコラム:『照千一隅の医療をめざして』
 
〜さまざまな治療の可能性〜
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■ 原因不明の症状
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「先生、おなかが張ってね、そして突然お腹が痛くなるんですよ。
そして、しばらく続くんです。」

私が病室を訪れると、待っていたかのように
その患者さんは訴え始めました。

おなかの調子が悪くて、かれこれ数年。
何度も検査入院を繰り返しても、原因は分からず、
症状を抑える薬も、あまり効果なく、その患者さんは困っていました。

と同時に、医師である私も実は困っていました。


原因不明の症状を訴える患者さんはたくさんいらっしゃいますから、
そんな時はよく症状を抑える薬を使います。

でも、あまりに症状が長引くと、
そんなに薬ばかり飲んでいられません。

そんな困っている患者さんに会うと、
自分が何もできないことを申し訳なく思います。

6年かけて医学部で勉強し、
その後も勉強を続けているのに、
なんとも情けない話です。


■ 補完代替医療
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数年後、その患者さんに会った時、
「先生、あのおなかの痛みね、鍼で治ったのよ〜
あの時は親身になってくれてありがとう。
どうもお世話さまでした。」

嬉しそうに報告してくださいました。

このように、補完代替医療で症状がなくなったり、
コントロールできたという嬉しい報告をして下さる
患者さんはよくいらっしゃって、

多くの患者さんは関心をもったり、利用されているのですが、
一方で、私たち医師は補完代替医療について
大学であまり勉強する機会がありません。


■ 世界の補完代替医療
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補完代替医療のことを、

日本代替医療学会は、

「現代西洋医学領域において、
科学的未検証および臨床未応用の医学・医療体系の総称」

アメリカ国立補完代替医療センターは、

「現段階では通常医療と見なされていない、
さまざまな医学・健康管理システム、施術、生成物質など」

と定義しています。


具体的には以下の様に分類することができます。

● 伝統医療(アーユルヴェーダ(インド)、ユナニ医学など)

● 主に精神に働きかけるもの(瞑想、音楽療法など)

● 生理的に働きかけるもの(ハーブ、サプリメント、ホメオパシーなど)

● 体の基礎に働きかけるもの(カイロプラクティック、整体、指圧など)

● エネルギーに働きかけるもの(気功、レイキなど)


世界的には、この補完代替医療の利用は多く、
人々の関心の高さにより、
補完代替医療の研究が急速に進められています。

例えば、アメリカでは、
国立補完代替医療センター(NCCAM)が設立され(1992年)、
当初年間予算200万ドル(約2億円)だったものが、
年々増加して2008年には1億2160万ドル(121億円、約60倍!)
もの予算が投じられています。

また、1998年にはがんのための補完代替医療を研究する
「がん補完代替医療事務局(OCCAM)」が設立され、
がんの予防、診断、治療に関する
補完代替医療の研究を行っています。


そして、アメリカ医師会雑誌(JAMA)は、
最も力を入れてとり上げたいトピックに
補完代替医療を挙げていて(1998年)
その関心の高さがうかがえます。

全米の少なくとも60%の医学部で、
代替医療に関する講義を行っているそうです。


イギリスでも、
補完代替医療研究協議会(RCCM) が設立され(1983年)、
1991年には補完代替医療を健康保険で賄えるようになり、
現在、5年計画の研究が進行中です。


現在、私が学んでいるロイヤル・ロンドン・ホメオパシー病院も、
様々な補完代替医療に対応するため近々名前を
「ロイヤル・ロンドン・補完医療病院(案)」
に変更する予定です。


■ 日本の補完代替医療
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日本でも補完代替医療は高い関心を持たれています。
実に成人の65.6%が利用しているそうです。

一番多い順に、

サプリメント
マッサージ
リフレクソロジー
アロマセラピー
指圧

鍼灸や漢方は一部健康保険適応ですね。

また、1990年には補完代替医療を研究する医師グループが誕生し、

このグループは1997年に日本代替医療学会
(2000年に日本補完代替医療学会と改名)を設立しました。

2001年には日本統合医療学会(JIM)が結成され、
西洋医学と補完代替医療との共生、融合が試みられています。

しかし、人々の関心の高さとは裏腹に、
日本にはアメリカやイギリスのような公的研究機関はなく、
医学部で講座があるのは金沢大学だけです。

全国的に研究は少なく、
医学部でも関心を持たれていない(というか範囲外)分野です。


これまで、補完代替医療の利点や副作用の研究が
あまりなされてこなかったことが、
「根拠のはっきりしない治療を患者さんにお勧めできない」
という医療者の理由になっていますし、

補完代替医療の多くが自費診療なので、
病院での処方や施術は、混合診療が禁止されているので難しく、

そんな空気を察してか、自分が補完代替医療をしていても
主治医やかかりつけ医にそのことを話すのは
患者さんのわずか38%しかいないそうです。

代替医療といえども利点、欠点があり、
西洋医学との相互関係も
しっかり念頭に入れて使わなくてはなりません。


これからはもっと、医師は自分たちの患者さんが、
どのような補完代替医療を使っているかを把握して、
きちんと評価しながら患者さんの治療に当たるべきでしょう。


ゆめげんクリニックでは、補完代替医療を取り入れて、
患者さんをサポートしたいと思っています。
(http://jin-i.com/yumegen/concept)


ホメオパシーのように症状だけでなく、人の体質や性質に合わせて、
ちょっとした症状に対応できる家庭医になれたらいいな

そう思っています。

[中山久仁子:http://mefa.jp/staff/nakayama-kuniko]


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★あなたにとっての「ゆめげんクリニック」とはどんなクリニックですか。

もし、私たちの理念や基本方針、プロジェクトのアイディアに
共感するものがありましたら、一緒に実現していきませんか?
→ http://jin-i.com/yumegen/partners
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【3】ゆめげんドア
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今回のコラムと関連のあるウェブサイトをご紹介します。

■ がんの補完代替医療ガイドブック (厚生労働省がん研究助成金 編集)
http://www.jcam-net.jp/topics/data/cam_guide.pdf

■ 日本補完代替医療学会
http://www.jcam-net.jp/

■ 補完代替医療一覧 (ウィキペディア)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%A3%E6%9B%BF%E5%8C%BB%E7%99%82%E4%B8%80%E8%A6%A7

■ ロイヤル・ロンドン・ホメオパシー病院
http://www.uclh.nhs.uk/Our+hospitals/Royal+London+Homoeopathic+Hospital.htm

■ 補完代替医療研究協議会(英国)
http://www.rccm.org.uk/


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【5】今月のイチオシ!医療・経営レポート
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ここでは、最近発表された医療や経営に関連するレポートの中から
お勧めのものをピックアップしてご紹介します。

今回は、
1)地域包括ケアシステム、2)社会保障制度
3)家族、ワーク・ライフ・バランス、
に関するもので興味深いものがありました。

1.レポート:「地域包括ケアシステムをめぐる国際的動向」
[国立社会保障・人口問題研究所]
--------------------------------------------------------

■ 概要:http://www.ipss.go.jp/syoushika/bunken/data/pdf/18715001.pdf
■ デンマーク:http://www.ipss.go.jp/syoushika/bunken/data/pdf/18715006.pdf
■ オランダ:http://www.ipss.go.jp/syoushika/bunken/data/pdf/18715005.pdf
■ フランス:http://www.ipss.go.jp/syoushika/bunken/data/pdf/18715004.pdf
■ イギリス:http://www.ipss.go.jp/syoushika/bunken/data/pdf/18715003.pdf
■ カナダ東部:http://www.ipss.go.jp/syoushika/bunken/data/pdf/18715007.pdf


2.社会保障制度
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■ 政府報告書:「社会保障制度に関する特別世論調査(平成20年7月)[内閣府]
http://www8.cao.go.jp/survey/tokubetu/h20/h20-sss.pdf

■ コラム:「社会保障の費用は誰が負担するべきなのか」[大和総研]
http://www.dir.co.jp/publicity/column/080828.html


3.家族、ワーク・ライフ・バランス
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■ レポート:「新しい家族のかたち−ゆるやかにつながる“インビジブルファミリー”」
[野村総合研究所]
http://www.nri.co.jp/publicity/souhatsu/pdf/vol31_1.pdf

■ レポート:「子育て世代のワーク・ライフ・バランスと“祖父母力”」
[第一生命経済研究所]
http://group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/ldi/news/news0806.pdf

■ レポート:「柔軟な働き方はワーク・ライフ・バランスを改善するのか」
[第一生命経済研究所]
http://group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/ldi/news/news0807.pdf

■ レポート「父親が子育てしやすい会社」
[第一生命経済研究所]
http://group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/ldi/watching/wt0809a.pdf

■ 論文:「なぜ大都市圏の女性労働力率は低いのか−現状と課題の再検討」
[経済産業研究所]
http://www.rieti.go.jp/jp/publications/dp/08j043.pdf

■ レポート:「『空間』からみた子ども政策」
[第一生命経済研究所]
http://group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/ldi/watching/wt0809b.pdf

■ 政府報告書:「家族・地域のきずなを深める活動の現状と展望」
[内閣府]
http://www8.cao.go.jp/shoushi/cyousa/cyousa19/kazoku/pdfindex.html

     
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● 編集後記
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ゆめげんクリニック・プロジェクトメールマガジン第14号は
いかがでしたでしょうか。

ちなみに今回、私が試したレメディは、牡蠣殻(かきのから)の
真珠層の粉末と硫黄の華を混ぜ、熱して作った
「Hepar sulph(ヘパ・サルファ)」というものです。

なぜ、こんなものが効くのでしょう???

もちろん、今回、自分の症状にたまたまピタッとあった
レメディだったのかもしれません。

しかし、それにしても、人体(+心)って本当に不思議です。

そして、それを扱う「医療の奥の深さ」を実感しました。

 
では、次回もどうぞお楽しみに!


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