<2023年5月18日更新>
海外渡航には、その渡航先、目的によって、様々な健康上のリスクを伴うことがあります。滞在する地域によって必要とされるワクチンなどの予防接種や現地の医療状況は異なります。そこで、当院では、みなさんが海外に滞在されている間の健康をサポートするために、海外での医療経験が豊富な医師による渡航専門外来(完全予約制)を行っております。
仕事での海外赴任・駐在、留学や旅行など海外渡航の前、そして帰国後の健康相談を受け付けております。
- 渡航先・目的による健康相談
- ワクチン(予防接種)
- 抗体検査
- 予防内服薬
- 健康診断
- 診断書・証明書の発行(日本語・英語)
1. 渡航先・目的による健康診断
渡航先によって、病気の種類や環境が異なり、そのため推奨される予防接種や病気の予防方法も地域によって異なります。
行き先や病気に合わせた健康管理のご相談、アドバイスを行います。
2. ワクチン(予防接種)
渡航中、ご自分の健康管理だけでなく、ご家族や周りの方々の感染予防のためにも、ワクチン接種をお勧めしています。国や地域によって必要なワクチンが異なりますし、国によっては入国前に接種を義務づけているワクチンもございます。また、現地の学校への就学条件としてワクチン接種済証が必要になる場合もございます。
ワクチンのほとんどは、複数回の接種が必要になり、接種が終わるまでに数ヶ月必要になることもあります。準備が遅れると、出発前に予防接種が間に合わず渡航の予定を延期しなければいけなくなることも出てまいります。海外渡航が決まりましたら、どうぞお早めにご相談ください。
接種を行っている予防接種(ワクチン) 【 2023年5月更新 】
(1) 国産ワクチン
- BCG
- 3種混合(ジフテリア・百日咳・破傷風)
- 4種混合(ジフテリア・百日咳・破傷風・ポリオ)
- 破傷風トキソイド
- 不活化ポリオ
- 日本脳炎
- 肺炎球菌(13価、23価)
- b型インフルエンザ菌(ヒブ)
- MR(麻しん・風しん)
- 水痘(水ぼうそう)
- おたふくかぜ
- A型肝炎
- B型肝炎
- HPVワクチン(2・4・9価)
- ロタウイルス
- 髄膜炎菌(A、C、Y、W-135)
- 帯状疱疹
- 狂犬病
- インフルエンザ
- 成人用三種混合(Tdap:ジフテリア・百日咳・破傷風)
- 腸チフス
- コレラ
- ダニ脳炎
(2) 輸入ワクチン
- A型肝炎
- A・B肝炎混合(A型肝炎・B型肝炎)
- MMR(麻しん・風しん・おたふくかぜ)
- 成人用三種混合(Tdap:ジフテリア・百日咳・破傷風)
- 腸チフス
- コレラ
- ダニ脳炎
3. 渡航先別一般推奨ワクチン:中長期滞在
定期の予防接種について年齢相応のものがすべて終了しているか、海外渡航前に必ず確認してください。不足しているものは接種を受ける必要があります。
定期予防接種
麻しん、風しん、三種混合(ジフテリア、百日咳、破傷風)、ポリオ、日本脳炎
おたふくかぜ(先進国の多くでは定期接種とされている)
小児:ヒブ(インフルエンザ棹菌)、小児肺炎球菌
麻しん(はしか、風しん(三日はしか)の予防接種について、10代や成人の方で、2回接種を受けていない場合、海外渡航前に予防接種を受けることが推奨されています。
●:黄熱に感染するリスクのある地域
◎:予防接種を強く推奨
○:局地的な発生がある等、リスクがある場合に接種したほうがよい
<参考>厚生労働省検疫HP:海外渡航のためのワクチン
4. 予防内服薬
(1) マラリア予防薬
メフロキン(メファキン®)、ドキシサイクリン(ビブラマイシン®)、アトコバコン・プログアニル(マラロン®)の3種類があります。
(2) 高山病予防薬
5. 健康診断
個人の旅行、ホームステイ、留学、そして長期の海外赴任など、目的に合わせた健康診断(渡航外来前後の健康診断)を行っております。
6. 診断書・証明書の発行(日本語・英語)
ご要望に応じて、以下のような証明書などを発行しております。
- 予防接種証明書
- 診断書
- 薬剤証明書
- 留学用英文健康診断証明書