6月8日に蒲郡市医師会の健康教育講座が、蒲郡市民会館【中ホール】にて行われます。時間は13:00~15:40(開場12:00)、今回の講演は2部制です。

第1部の講師は感染症対策の最前線で活躍し、地域医療と公衆衛生の両面から幅広い実践と提言を続ける高山義浩先生をお招きし、「ポストパンデミックの地域医療を考える」と題してご講演いただきます。
高山先生は、沖縄県立中部病院で感染症診療とともに地域ケア課を立ち上げ、退院患者の在宅支援や多職種連携による地域包括ケアの推進に尽力されています。また、厚生労働省や沖縄県の政策参与として、コロナ禍における医療政策や地域連携の強化にも深く関わってきました。
本講演では、コロナ禍で培われた地域連携の経験をもとに、これからの地域医療が目指すべき姿や、超高齢社会を見据えた医療・ケアのあり方、そして住み慣れた地域で安心して暮らし続けるための課題と展望について、わかりやすくお話しいただきます。
地域医療や介護に関わる方はもちろん、これからの医療と暮らしに関心のあるすべての皆さまにおすすめの内容です。
第2部の講師はアフリカで長年にわたり医療支援活動を続けてきた認定NPO法人ロシナンテスの創設者であり理事長の川原尚行先生に、「内戦下のスーダンで究極の医療を考える」と題してご講演いただきます。
スーダンでは内戦の激化により、医療施設の7割以上が機能停止に追い込まれ、日々多くの命が危機にさらされています。現地で医療・衛生・教育の支援に尽力し、時に命の危険と隣り合わせで活動してきた川原先生が、現地のリアルな状況や、戦争や貧困の中で生きる人々の姿、そして「究極の医療とは何か」について、熱い想いとともに語ってくださいます。
また、外務省医務官からNGO設立に至った経緯や、ザンビアでの新たな挑戦、AI技術の活用など、ロシナンテスの幅広い活動についてもご紹介いただきます。
「究極の医療は戦争をしないこと、させないこと」――。
混迷する世界の中で、今、私たちにできることは何か。医療・国際協力・平和に関心をお持ちの方はもちろん、子供たちにもぜひ聴いていただきたい内容です。
どうぞご参加ください。