ワクチン
- ワクチンの種類
- 日本でも発症している病気
- 狂犬病
- 子供の時、定期ワクチンを受けてこなかった場合
1. ワクチンの種類
旅行に行く前にワクチン(予防接種)をするように薦められる事がありますが、ワクチンの種類が多くて、接種する回数もそれぞれ違うので、わかりにくいですよね。
主に勧められる予防接種の種類は、9種類あり、渡航先に必要なものを選ばないといけません。
その9種類というのは、
- 黄熱病
- A型肝炎
- B型肝炎
- ポリオ
- 麻疹(はしか)
- 日本脳炎
- 狂犬病
- 破傷風
- ジフテリア
です。1~3 を除くポリオ、麻疹、日本脳炎、狂犬病、破傷風、ジフテリアは、日本国内の子供の予防接種に含まれます。
よって、これまでにきちんと予防接種をしている方は、20歳代前半までは免疫があります。
ただ、20歳代以上の場合は、免疫がなくなっている可能性もありますので、医療機関に相談してください。
2. 日本でも発症している病気
さて、これらの病気は日本にはないのでしょうか?
そんなことはありません。A型肝炎、B型肝炎、麻疹、日本脳炎、破傷風、ジフテリアは今日の日本でも発症している病気です。
でも、日本では子供への定期的なワクチン接種によって、これらの病気にかかるリスクは低くなっています。
例えば、破傷風。1950年には患者数約2,000人、死亡者数約1,500人で、致命率が81.4%と高い感染症でしたが、1952年にワクチンが導入され、1968年に定期ワクチンが子供に行われるようになり、患者数は減少して現在は1 年間に30~50人にとどまっています。
死亡率の高い病気で、事故や土いじりの際に感染しますので、旅行先が破傷風の多い地域の場合は、ワクチンを必ずしていきましょう。
3. 狂犬病
最近日本にはない病気もあります。
例えば狂犬病。世界で4~5万人が毎年死亡していますが、日本では1957年以降、国内での感染はありません。
しかし、1970年にネパール、2007年にフィリピンで犬にかまれた人が、日本に戻ってきてから発症して亡くなっています。
日本で、狂犬病がなくなった理由は、犬へのワクチンの徹底と、検疫制度の充実と、島国なので動物が侵入しにくいことです。
4. 子供の時、定期ワクチンを受けてこなかった場合
現在、WHOは全世界の子供たちに必要なワクチンとして、
- 結核(BCG)
- ポリオ
- ジフテリア
- 破傷風
- 百日咳
- 麻疹
- B型肝炎
- インフルエンザb型菌(Hib:日本ではやっと今年導入予定)
の8種類のワクチンを接種するプログラムを推進しています。
しかし、まだワクチンの不十分な地域があり、例えば、世界の百日咳患者数は年間2,000~4,000万人で、死亡数は約20~40万人です。
そのため、もし、子供の定期ワクチンを接種していない場合、海外旅行はリスクになりますので、必ず旅行前に医療機関に相談しましょう。
ご不明なことがありましたら、info@jin-i.com、まで遠慮なくご連絡ください。
できるだけわかりやすくご説明したいと思います。
参考文献
更に詳しく知りたい方は、次のウェブサイトをご参考にしてください。
海外旅行の感染症から身を守る本(聖路加国際病院健康講座)
双葉社 古川 恵一






