- 病院での出産数制限
- 英国での出産経験
- 英国での出産:家庭医・助産師の役割
- 家庭医による妊婦健診
1. 病院での出産数制限
みなさん、こんにちは。
日本のニュースは、医療のことがよく取り上げられ、医療についての関心の高さがうかがわれます。特に、出産をめぐるニュースが多いですね。
私が子供のころを過ごした愛知県蒲郡市でも市民病院が出産数を制限するようになりました。出生率 1.2台という数字を受けて、少子化対策が取られていますが、出産場所への不安は、子を持つことへの不安につながるでしょう。
病院での出産数制限は、産科医師不足が一大要因で、それには医師の研修システムの変化や、産科医の勤務体制が過重で、希望者が少ないといった理由があるようです。
この産科医の仕事をもう少し減らすことを助けることができないだろうか、地域でそんな連携ができれば、と思います。
2. 英国での出産経験
本メルマガで何度か英国の医療をご紹介しましたが、そのヒントは、ここ英国の産科事情にもありました。
私は、妊娠・出産時は、英国の一般的な女性が経験する医療を受けました。
妊婦健診は、家庭医(GP)の建物で受けました。そして、検診をして下さったのは助産師さんでした。
出産直前まで、その『助産師さん』にお世話になり、出産は大学病院で出産し、産後は、『ヘルスビジター』という助産師の資格に加えて、新生児の体調も管理する資格をもつ女性が毎日自宅を訪問してくれて、私と子供の健診をしてくださいました。
3. 英国での出産:家庭医・助産師の役割
英国では、正常な出産は以下の流れで行われています。
- 妊婦健診 家庭医のクリニックで助産師が行う
- 出産 病院で助産師または産科医が行う
- 産後 各家庭にヘルスビジターが毎日訪問(産後10日間)
- その後 必要に応じて、家庭医のクリニックでヘルスビジターの外来
もし、検診で何か異常が見つかれば、病院の産科医の予約を取ってくれ、病院で専門医の診察が受けられます。
このように、産婦人科医は正常な出産に全く関わることがないのです。そして、産婦人科医はリスクの高いお産の治療に専念できます。
4. 家庭医による妊婦健診
日本では、「妊婦健診を家庭医のクリニックで助産師のみが行う」ことはありませんが、「妊婦健診を家庭医のクリニックで家庭医が行う」ことは、三重大学の家庭医療学や亀田ファミリークリニック館山など、最近、日本でも始めたところがあります。
マイファミ・クリニックは、地域の人々のために地域のニーズに合ったクリニックを目指しています。
もし、その地域に出産への不安があるようでしたら、地域の産婦人科の先生と協力しながら、マイファミ・クリニックで妊婦健診を行えるようにしたいと思っています。
これからも、応援よろしくお願いします。
参考文献
今回のコラムと関連のあるウェブサイトをご紹介します。
産婦人科勤務医・在院時間調査 第1回中間集計結果 報告と解説(PDF) 日本産科婦人科学会(平成20年9月29日)(※日本の病院産婦人科医の「過酷な勤務(月295時間)」の実態の一端が数値として示されています)
現代社会における新しい助産師の役割と今後の展望に関する研究 ─企業における次世代育成支援対策等の提案(PDF) 金子 純子(21世紀社会デザイン研究 2006年 Vol.5 69-79)
英国ナチュラルバース最前線 第28回ICMとOxford Brookes大学“助産学教育・院内助産院” 内藤 直子(医学書院 第2806号 2008年11月17日)







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