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麻疹(ましん・はしか)

早めの予防接種を!

流行時は、ワクチンが不足します

· コラム

 麻しんは発症すると特異的な治療法がない重篤ウイルス感染症ですが、ワクチンで予防できる病気です。子供の頃の2回のワクチン接種(第1期、2期)をきちんと接種しましょう。小学校以上になっても2回接種していないときは、2回目を早めに接種しましょう。そして、その接種記録(母子手帳など)を大事に保管してください。

 現在、日本で流行している麻しんのすべてが、海外から持ち込まれた麻しんです。海外からの旅行者や、日本人が海外旅行で帰国したときに感染していると、国内に持ち込まれます。そして、麻しんに対する免疫を持たない人に感染して国内で感染が拡大します。

 以前は「麻しんはかかってしまえば免疫がつく」と言われていました。テレビの情報番組のコメンテーターの中には、未だに麻しんを甘くみて発言する方がいらっしゃいます。

 しかし、麻しんは重篤な感染症で子供の死因のひとつでした。そのため、麻しんにかかって免疫をつけることは危険ですので避けてください。

 麻しんの予防にはワクチンしかありません。

 麻しんに効果のあるワクチンには、「麻しんワクチン」「MR(麻しん風しん混合)ワクチン」の2種類があります。どちらも麻しんに対して効果がありますが、MRワクチンのほうが多く流通しています。風しんにかかったことがある方でもMRワクチンを接種することができます。

以下、アドバイスをまとめました。

麻しん含有ワクチン接種が推奨される方

1. 定期接種対象者(最優先)MR(麻しん風しん混合)ワクチン

 ・1期定期接種対象者 (1歳児)

 ・2期定期接種対象者 (年長児相当、今年度6歳になる幼児)

2. 定期接種対象者以外で、接種が推奨される方

 ・1か月以内に海外旅行、出張、赴任を予定している方
 ・医療従事者(医療機関に勤務する方、救急隊員)
 ・保育関係者
 ・教育関係者
 ・不特定多数の人と接触する職業に従事する人
 ・0歳児の家族
 ・麻しん抗体価陰性あるいは低抗体価の妊婦の家族
 ・麻しん抗体価陰性あるいは低抗体価の麻しん含有ワクチン接種不適当者の家族
 ・2歳以上第2期定期接種対象期間に至る前(2~4歳)、麻しん含有ワクチン未接種あるいは接種歴不明の児童
 ・小学生以上で、麻しん含有ワクチンを2回接種していないあるいは接種歴不明の方

3. 麻しん含有ワクチン接種できない方

 以下に該当する方は、接種できません。確認してください。ご不明な点は、医師にご相談ください。

 ・明らかな発熱を呈している者
 ・重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者
 ・本剤の成分によってアナフィラキシーになったことが明らかな者
 ・明らかに免疫機能に異常のある疾患を有する者及び免疫抑制をきたす治療を受けている者
 ・妊娠していることが明らかな者
 ・上記に掲げる者のほか、予防接種を行うことが不適当な状態にある者

 過去の定期接種で1回ワクチンを打っている方は、2回目の接種を受けてください。生まれた年(生年)によって、定期接種の回数が異なります、

 こちらのサイトをご参考にしてください。

 麻しんが流行している時期は、ワクチン接種希望者が一時的に増加し、ワクチンが不足して接種できないことがあります。ワクチン接種が必要な方は、流行していない時に早めに済ませておきましょう。

院長 中山久仁子

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